国民性を味方につける生地の選び方 〜イギリスとイタリアのスーツ生地の違い〜

ご覧いただきありがとうございます。

今回は興味深いお話を。それは、

スーツの生地と国民性

のお話です。実はこの二つ、関係性があるんですね。

 

そもそも。

オーダースーツの店舗に入ると、数えきれないほどの生地がディスプレイされているわけですが・・・

参照:https://www.tenpodesign.com/work/detail/26357

とにかく種類ががあまりにも多すぎる・・・

実際過去に店舗に行ったことのある人もそんな経験があるのではないでしょうか?

 

実際に多いです笑

私もコーディネートを提案する際はゆうに1000種類以上ある生地の中から選ぶもので、

「多いな〜・・・」なんて思いながら探すものです^ ^;

 

ただね、今回お伝えするスーツの生地と国民性の関係を知っていると、大まかに傾向を掴めて、選びやすかったりするんです。

今回は2大産地のイギリス・イタリアのスーツ生地の基本的な違いを説明した上で、

それぞれの国の国民性との関係をご紹介したいと思います。

二大産地のイギリスとイタリア

スーツの生地で有名な産地は大きく二つ。

それがイギリスイタリアです。

いわゆる高級スーツと呼ばれるスーツはこれらのどれかの生地を使って仕立てられていることがほとんどです。

 

イギリスの生地はハリコシが強く、頑丈な作りであることが特徴です。

これはイギリスの気候柄、寒さに耐え凌ぐことがルーツであると言われています。

実際、生地の厚みも厚めのものが多かったりします。

デザインはシンプルでマッドな質感。オシャレ感よりも実直感を与えるものが多いです。

 

一方でイタリアの生地は柔らかさと光沢感を持っており、滑らかな手触りがあります。

イギリスのスーツをより着やすくしたり、オシャレ感が出るようなデザインが多いです。

色の発色は非常に鮮やかで、慣れてくると、「あっ、これイタリアの生地だな」と分かるほどです。

スーツになってあらわになる印象の違い

これだけ大きな違いがあると、スーツの形になった時に当然違いが出てきます。結論から言うと、

イギリスの生地→メリハリのあるカッチリしたスーツ

イタリアの生地→柔らかで華やかなスーツ

となります。全然、正反対ですよね^ ^;

 

まず生地は並べるとこんな感じ。

イギリス生地とイタリア生地の違い

左がイギリス生地。マッドで硬さを感じる質感。右がイタリア生地。滑らかで光沢を帯びている。

質感の違いを感じていただけるでしょうか?

イギリス生地は光沢のないマッドな色味。そして固さを感じさせる質感を持っています。

一方でイタリア生地は光沢を帯びた色味。そして滑らかで柔らかな生地感を持っています。

 

左がイギリス生地のスーツ。ハリがある。右がイタリア生地のスーツ。柔らかな生地感がドレープを産む。

ハリのあるイギリス生地は、スーツとして仕立てられた時に、硬さを感じられる仕上がりが多いです。シルエットもメリハリの効いた作りになります。

柔らかなイタリアの生地は、体を包み込むようなふわっとした着心地を感じられます。またその柔らかさと生地特有の滑らかな光沢感が相まってドレープが美しく映えます。

 

そうなるとやはり与える印象も変わるもので、

イギリス生地のスーツメリハリと重厚感を感じさせる印象。信頼感や知的な印象を与える

イタリア生地のスーツ→華やかで自然体な印象。色気やオシャレ感のある印象を与える

となっていきます。同じ生地といっても産地が違うだけでこれだけ与える印象も変わってくるところがなかなか面白いところです。

 

そして、これがまさに冒頭でお伝えしたスーツの生地を選ぶポイントの一つです。

自分の与えたい印象に合わせて、生地の産地に注目してみる、ということです。

 

例えば、ビジネスシーンのような信頼感を感じさせる必要があるシーンではイギリス生地を、

婚活やパーティーシーンのような華やかさを演出させるシーンではイタリア生地を検討してみるといいでしょう。

何を目的にするのかが明確にして、それに合わせて生地を選ぶのです。

私も普段はこのポイントを判断の一つにお客様のスーツの生地を選定したりします。

もちろん、全ての生地がこの傾向に当てはまるわけではありませんが、

ベースとしてはやはりこういった特性を持つケースが多いです。

生地の違いは文化の違い

なぜこのような違いが出てくるのでしょうか?

スーツのルーツであったり、気候といった物理的背景もあるのですが、

それぞれの産地の「国民性」というのもこの違いを生み出している要素の一つだったりします。

つまり「どんな自分でいたいか?」という「在り方」に合わせた造りになっているということです。

 

参照:https://therakejapan.com/issue_contents/the-honorary-brit/

英国紳士といわれるように、きちんとした印象のあるイギリス。真面目で勤勉なイメージがありますね。

実際にスーツはそういった、紳士のような誠実で知的な自分を演出したいという願望を形にしています。

スーツの発祥はイギリスといわれますが、その長い歴史の中でもコンセプトが変わらないのはこういった国民性があるからでしょう。

 

参照:https://ameblo.jp/girlsinparadise/entry-10928985676.html

一方でいかに自分をよかっこよくオシャレに見せて、異性の気持ちを掴むかに力を入れる気質のあるイタリア。

生真面目な印象よりも、こなれて余裕を感じさせる大人の男性という印象の方が好まれるようです。

そういった志向が華やかで柔らかな生地感に現れるのです。軽快で肩肘張らないオシャレ感がスーツになってあらわれます。

 

各国で「こう在りたい!」という印象が相まって、個性が組み込まれた生地。

コンセプトが国によって違うのです。

「スーツの生地」という同じアイテムでも人間の志向がこうして違いを出しているというのはなかなか興味深いですね。

あなたはどんな自分でいたいですか?

生地の産地による違いを説明させてもらいました。

私もスーツが形になる光景を何度もみていますが、やはり産地の特徴というのはあらわれてきますね。

なので毎回どんな仕上がりになっているかな?と、いつもお客様のスーツの納品を楽しみにするものです。

 

この記事をご覧になっているあなたはどんな印象を与えたいですか?

生地の成り立ちが、その国の人の理想とする「在り方」からくるのであれば、

「それをまとうあなたもどう在りたいのか?」

を明確にしておくと、サイズ感だけに収まらない、自分に合ったスーツを仕立てられるでしょう。

ぜひとも国民性という観点で生地をチョイスしてみてください!きっとスーツ選びが面白くなるはずです^ ^

 

 

とはいえ、莫大な種類の中から選ぶのは結構大変ですよね^ ^;

YS.worksでは1,000種類以上ある生地の中から、あなたの理想にあったセットアップやジャケパンのスタイリングを提供しております。

・なにを選べばいいかわからない
・自分に似合っているスーツのイメージがつかない
・ゆっくりした雰囲気で吟味したい

オーダースーツも安い買い物ではないですからね。

当店は完全予約制ですので、ゆっくりお話しながら自分に本当に合うスーツを一緒に作っていきましょう。

まずは無料相談にてお気軽にご相談ください^ ^

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